はじめに
自分の人生を成功させたいと願う人には必ずと言っていいほど、リスクがあります。
なぜなら、成功の反対側には失敗という影の部分が潜んでいるからです。
しかし、そのリスクとは本当に恐れるべきものなのでしょうか。
ある有名な言い回しには「リスクをとらないこと、それ自体がリスクだ」と言います。
わたしたちが受け入れることができるリスクは、他人が決めるものではありません。
それは自分で判断する必要があります。
リスクにおびえる人生はやめよう
あらゆる物事には二面性があります。
光があるところには、影があります。
リスクは将来に対しての「不確かさ」についてのものです。
それはわたしたちに及ぼすマイナスの影響に対してよく使われます。
リスクには、マイナスの面が存在するというのは多くの人が知っています。
しかし、違う面からみるとマイナスが存在するならプラスの面も必ずどこかに存在します。リスクをとって成功を収めた人は、それ以上のリターンを得ている人でしょう。
リスクとリターンについて言及する必要がないほど、みなさんもそのことについてよく知っていると思います。
リスクそのものはマイナスの影響なので、それ自体を好む人は多くいません。
しかし、リスクに対して臆病になるということは、リスクを意識しすぎてしまってプラスの面を見過ごしていることもあります。
世界を一変させた、リスクマネジメント
世界を変えた、ある一つのリスクマネジメントについて紹介しようと思います。
それはライト兄弟たちのリスクマネジメントです。
ライト兄弟とは世界初の有人飛行を成し遂げた人物で有名で、その業績により今のわたしたちは世界中を誰もが気軽に移動できるようになりました。
もしライト兄弟がいなければ、今のような飛行機が飛び回る世界になるのが遅れていたかもしれません。
彼らの偉業である世界初の有人飛行と言うと、危険がともなうのは言うまでもありません。それは一歩間違えば死と隣り合わせです。
彼らは空を飛び回るのを恐れたでしょうか?
もしライト兄弟が有人飛行を恐れていては、決して飛ぶことはないでしょう。
もしかすると「空を飛ぶために命を掛けるなんてバカらしい、空を飛ぶよりもっと現実的な移動手段を考えよう。外国に行きたければ船を使うのをお勧めするね。」と言っていたかもしれません。
空を飛びたいという強い思いが、世界初の有人飛行を現実のものにしました。
ライト兄弟が、始めて空を飛んだときの感動はそうした死の恐怖を忘れてしまうほど、素晴らしい経験だったのだと想像がつきます。
彼らはもちろん、不測の事態を想定していました。
彼らは崖から飛び降りて空を飛ぶようなことはなく、平たんな場所で、風が強い場所を選びました。
ノースカロライナ州のキティ―ホークと言う場所にライト兄弟の始めて有人飛行した場所があります。
写真の通り、平たんな道で、当時は土や草しかない場所です。
そうした安全な場所を選ぶことで、リスクを抑えて飛行するための場所を選択していました。
リスクを知って、恐怖に打ち勝つ
リスクに注目することは、悪いことではありません。
ライト兄弟は自分たちのリスクを知っていました。
リスクと向き合うことで、リスクを抑える方法として平たんな風が強い道を選びました。
もしライトが崖から飛ぶことを選択していたら、彼の友人たちは「そんなバカなこと、やめて置け。死んだらどうする。」と注意してくれたかもしれません。
リスクというのは決して取り除くことができないものです。
しかし、リスクを知り、向き合うことで良き友人になり、時に素晴らしい結果を与えてくれることもあります。
むすび
リスクを恐ろしいものと考える人にとって、そのリスクは決して受け入れがたいものになります。
しかし、リスクをどうすれば受け入れられるようになるのかと考える人にとっては、リスクの形が違って見えるようになると思います。
受け入れがたいリスクを探すより、受け入れられるリスクを考えてみましょう。
リスクとは、刃物のようなものです。
それは使い方を誤れば、自分を傷つけ、時には致命傷になる可能性もあります。
しかし、それを上手に活用すれば、料理に使う包丁にもなり、大きな木を切り倒すチェーンソーにもなります。
わたしたちはリスクと向き合うことで、絶対に大丈夫になるとは言いません。
しかし、現在をより良くする方法が存在している可能性の秘めたものです。
自分にとっての最悪の状況をもう一度見つめ直してみてください。
そうすれば、わたしたちは上手にリスクと向き合うことができます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。